So-net無料ブログ作成

コトリンゴさん 11月2日のSONGSに登場。 ひょっとして紅白当確? [番外]

 H29年11月2日(木)のNHK「SONGS 第440回 2017年話題の歌スペシャル」(総合:午後10時50分から11時15分)にコトリンゴさんが登場されます。 広島訪問にインタビュー、そして「悲しくてやりきれない」のスタジオ内大編成特別版を放送の模様。 「いのちのうた2017」同様に、「コトリンゴの映画音楽」からの素材流用があるのでしょうが、それでも別アレンジバージョンが聞けるのは楽しみ。 「いのちのうた2017」の時はオーケストラバージョンだったんだけど、ゆっくり目の指揮で大変歌いにくそうでしたが…

 それにしても、最近NHK出演が重なるコトリンゴさん。 今年はこれといった目玉がないと言われる紅白ですが、ひょっとして出場するのかしらん? とりあえず、私は12月2日の岐阜のコンサートの時に職場の忘年会が重ならないことを祈っています。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

こうの史代 『この世界の片隅に』 原画展@名古屋松坂屋 [番外]

088.jpg

 松坂屋名古屋店で始まった、原画展に行ってきました。 松坂屋名古屋店南館 8階のマツザカヤホールで、1週間のみの開催です。 松坂屋さん、たけしの展覧会やらなんやらで忙しいから、会場はかなり小さめです。 てっきり、名古屋開催の時は高浜の瓦美術館でやるだろうと思ってたんですが… 今日は平日のためか、じっくりと食い入る様に見学できましたが、週末3連休はかなり混むんじゃないかな? もっと、ゆったりとした展示だったらよかったのに。

089.jpg

 入り口横の巨大タペストリー。 福岡会場に来場された、こうの先生の直筆サインがあります。 メジロ! ここまでは撮影可。 会場内は、ちょっと狭いのですが、展示内容は素晴らしい! 下書きの青鉛筆や、切り貼りした部分、ホワイトの修正跡がよく分かります。 効果線や遠近法のための補助線の中には、どの部分のために引いたのか判らない線もありました。(自分で漫画描いてる人はわかるんだろうな。) 見開きページは、まず一枚絵で描いてから切り離していたりとか、あ、この場面は何度も描き直されてるんだとか、大変興味深いです。

 羽ペンは鷺ではなくてハトの羽根だったりとか、小春橋の上の周作のセリフが何度も何度も書き直されてたりとか、あの感動シーンのあのキャラクターの表情がホワイトで修正されていたりとか、本当に楽しい、ためになる! そして、今回、私が一番見たかった、第33回の5ページ目もありました。

 今回、こうのさんは一コマ一コマ枠線を描いていることがわかりました。 つまり、すずをなじる径子のコマが隣のコマと繋げられているのは、作者が意志を持って繋げている(特に1・2コマ目)ということがわかりました。 この作品で最もつらいシーンなのに、こうのさんの優しさを垣間見ることが出来ました。 ああ、来てよかった… 会社休んでまで…

090.jpg

 来場者プレゼントの すずさんのポストカード(東京会場のと同じもの)。 この すずさん、ちょっとふっくらしてると思いません? 戦後、栄養状態が良くなってきていると信じましょう。

091.jpg

 呉市美術館まで行って探した図録集もゲット。 薄っ! そして、こうのファンが名古屋に来たなら、ぜひとも買っておきたい お土産がもう一つ。

092.jpg

 青柳総本家さんの”カエルまんじゅう”。 こうのさんが、メディア芸術祭の授賞式に出席されて夜遅く帰宅した時に、寝ないで待っていてくれた 旦那さんと仲良く召し上がられたとのことです。(「平凡倶楽部」参照) 青柳総本家さんは、松坂屋本館のB1Fに出店されています。 青柳さんは、並びで出店されている”大須ういろう”と並ぶ、”名古屋ういろう”の名店ですが、”カエルまんじゅう”は名古屋でも知る人ぞ知る(つまり、そんなに有名じゃない)銘菓? これを名古屋土産に選んだ こうのさんの旦那さんは、ホンマもんの豪傑なんじゃねぇ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

「ぼおるぺん古事記」から「平凡倶楽部」へ [番外]

300柱すべて描き下ろし!

 「この世界の片隅に」全話読み解きを一通り終え、次に手にしたのは「ぼおるぺん古事記」((一)H24年5月27日発売、(二)H24年9月27日発売、(三)H25年2月26日発売)だった。 

059.jpg

 古事記に触れるのは高校の時以来だ。 あのときは、やたら”ほと”にものが刺さる物語だなぁくらいにしか思わなかったが… 「ぼおるぺん古事記」は、古事記のコミカライズではあるが、セリフは(作者注はあるものの)ほぼ原文の読み下し文そのままである。 それでも、こうのさんによって愛らしく漫画化された神々の絵のおかげか、サクサクとストーリーが入ってくる。

 読む前は、八百万(やおよろず)の神様たちのいく柱かは、こうの漫画の既存のキャラクターが客演している(たとえばアメノウズメはリンとか)と思っていたのだが、なんと300柱にも及ぶ神々はすべて描き下ろしだ。 馴染みのあるキャラクターは鳥たちくらいで、系譜上に語呂合わせで出てくるような神様でさえ、たぶんこういう御姿なんだろうなと納得してしまう造形になっている。 そしておそれ入るのは、親子関係にある神様たちが、ちゃんとそういう顔になっているところだ。

 前述のように、全セリフが(口語訳ではない)原文のままなのに、その原文のリズム感さえ楽しく読めてしまう作品となっている。 また、古事記の漫画化作品があまたある中で、本作は”もっとも恐ろしいイザナミを描いた作品”として、世の男性陣に記憶される事だろう。

こうのさんの苦悩

 第三巻(海の巻)巻末には、付録として本作のスピンオフとも言える作品が3作収録されている。 その中の「彼を追いかけて」は、本作連載開始前に行われた出雲取材の様子をまとめたエッセイで、「文芸春秋H23年7月号(同年6月10日発売)」に「古事記を追いかけて」と題されて掲載されたものの再録である。 注目すべきは、その中で こうのさんが「最後の漫画連載を終えて、もう二年経つ。 長く描けなかった。」と告白されている点だ。 もちろん”最後の漫画連載”とは、「この世界の片隅に」のことである。 

 それはそうだろうと、素直に思う。 あんな壮大な物語を、極めて厳密なスケジュールに基づいて連載しなければならなかったのだから。 昭和18年暮れから21年初頭まで続く物語を、平成18年暮れから21年初頭まで、ほぼリアルタイムで連載するという魂をすり減らすような仕事を、日本でただ一人成し遂げたんだもの。 「この世界・・」のあとがきで、「正直、描き終えられるとは思いませんでした」と書かれていたのもうなづける。 完全燃焼したんですよね?

 では、この空白の2年間に、こうのさんはどのような充電生活を送られていたのだろうか? どのようにもがいておられたんだろうかと気になり、この充電期間に刊行された「平凡倶楽部」を手に取ってみることにした。

Web”エッセイ”と「わしズム」

 ”充電期間”といっても、別に こうのさんは2年間ぷらぷらしていたわけではない。 Web平凡の「平凡倶楽部」、Nextcomic ファーストの「月刊こうの史代」という2つの連載を持っていたし、Be Loveには読み切り作品を掲載されている。 また、福音館の「こどものとも」の絵本書評に挿絵を提供し続けている。 単行本の「平凡倶楽部」(H22年11月30日初版発売)はWeb平凡に連載されていた同名のWebエッセイ(?)に、「わしズム」に掲載された約5.5本の掌編漫画を同時収録したものだ。 「雑誌のような本が作りたい」と言われるとおりに、大変バラエティに富む内容になっている。

 正直、充電期間の実験的作品と高をくくって読み始めたのだが、「この世界の片隅に」下巻以上の衝撃を受けた。 家族のこと、夫婦のこと、仕事のこと、そして、はからずも故郷の歴史と向き合わざるを得なくなった こうのさんの宿命が赤裸々に描きこまれていた。 以前、こうのさんが劇場版主題歌の「みぎてのうた」を聞いて、『これは自分の歌だと思った』と書いておられたのを見たが、その時は正直ピンとこなかった。 だが、この「平凡倶楽部」を読むと、その言葉の意味が良く理解できる。

反戦平和漫画家による先制攻撃

 「わしズム」は、「ゴーマニズム宣言」などで論壇ブームに火をつけた小林よしのりが ”真の保守論客”を育むために立ち上げた雑誌で、各号ごとに設定されたテーマに沿って幅広い書き手(小林の仇敵さえも)が登場している。 当時の小林の人気は凄まじかったようで、うちの近所の公民館の図書館にさえ全巻が所蔵されている。 おかげで、こうのさんがどういう経緯でこの雑誌に寄稿されたかを確かめることが出来た。

 こうのさんが初めて登場されるのは、第19号「戦争論以降」だ。 この号は、小林の名を上げた「新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論」(第一巻 H10年7月10日発行、第二巻 H13年10月1日発行、第三巻 H15年7月25日発行)以降に日本の論壇がどう変わって行ったかを検証する内容であり、「わしズム」の創刊目的が果たされたかをも検証する、同誌のターニングポイント的な位置づけの回である。 この回の冒頭で小林は、「この回の巻頭作品として、どうしても こうのさんの漫画が欲しい」として、「小林は右翼と思われているかも知れないが(中略)、どんな内容でもいい、反戦平和でもいい」と、三顧の礼を持って執筆を懇願したという事実を明かし、また、送られてきた絵コンテを見て、「自分の想像をはるかに超えた内容だった。」と絶賛している。

 本来、作品内容や作家性を無視したレッテル貼りは、こうのさんの本意ではないはずだが(もちろん小林は、純粋に こうのさんの作家性を見込んで執筆依頼をしているが..)、このデビュー戦で こうのさんは敢えて ”反戦平和作家”を演じ切っている。 小林は、作家の主張をどストレートに漫画に反映するという手法を編み出した天才であるが、こうのさんも漫画の中に自らのメッセージを深く織り込み、読者自身に深く考えさせるという、自身のスタイルを貫いている。 だが、その内容は非常に強烈だった。 「わしズム」の読者は、この「古い女」という作品に幾重にも仕掛けられた強烈なメッセージにいきなり圧倒される。 この作品は全編にわたって、”広告チラシの裏”に描かれている(演出がされている)のだ。 お前たちに原稿用紙を使うのはもったいない!とでも言わんばかりの、反戦平和作家による強烈な先制攻撃に読者は圧倒される。 本編の内容も、空虚な議論に酔いしれる男どもに対する強烈な皮肉に満ちている。

 「わしズム」には、作品の後に筆者紹介のページがあるが、ご丁寧に、そのページさえもチラシの裏が使われている。 そして、そのページに掲載されている こうのさんの写真は、「他にもっといい写真があったでしょ!!」と、突っ込まずにはいられないほどの しかめっ面である。 過激な内容の作品を掲載はしているのだけども、その内実は、少しの隙をも見せてはいけないとビクビクしていたのだろうか?

Win-Win-Win?

 しかし、この次の第20号に掲載された読者の反応を見ると、意外なことに(本当に意外!)、読者の反応はたいへん好意的で、そして何よりも、イデオロギー論争抜きに純粋に漫画として楽しんでいた様子が伺えるのだ。 このデビュー作は編集(小林)・作者・読者それぞれにとって、ともに実り深いものであったようで、この後、「わしズム」が廃刊になるまで、こうのさんは4回にわたって執筆されている。

 「この世界の片隅に」は、連載中に数回休載がある。 それは単行本の準備や、作中の時間経過の調整のためだと思っていた。 しかし、この休載のタイミングと「わしズム」の原稿執筆タイミングがピタリと重なっていることにも気付くのだ。

作者の作品に関する年表(「わしズム」バージョン)

085.jpg

086.jpg

087.jpg

※クリックすると大きくなります

 そして、後の4回分の筆者紹介のページのこうのさんは、こころなしか少し微笑んでおられるように見える。

「夕凪の街」との共通点

 「わしズム」という、非常に特殊な雑誌にもかかわらず、こうのさんは各号の特集テーマをベースに非常に自由な発想で(もちろん政治・イデオロギー抜きに)作品を描かれている。 第22号「『結婚』は必要か!」に掲載された「私の青空」では結婚を”窓”に例え、同じ号に同時掲載された「私の白日」(これは漫画といってよいのか、エッセイといっていいのか非常に悩ましい作品だが)では、自身の生い立ちや夫婦の馴れ初めといった非常にプライベートなことを”白日”の下にさらされている。 本当に、「こんなプライベートなことを『わしズム』なんかで言っちゃっていいの?」と、読んでいるこちらが気を使ってしまうのだが、この作品のおかげで、これまで作者の類い稀な想像力の産物だと思っていた各作品の登場人物たちが、こうのさんの実体験を反映した作者の分身であり、例えばリンの「居場所はそうそう無うならん」というセリフでさえもが、こうのさん自身の言葉なのだということに気付けるのだ。

 第23号の「へ海らか山」は戦争をテーマにしているが、それは この号のテーマが「『物語』としての戦争」だからであり、第28号「日本国民としてのアイヌ」ではアイヌの伝承をもとに、すべてのモノに神が宿るさまを写実的な表現で表している。 このモノに宿る神々の表現は、後の「ぼおるぺん古事記」の八百万の神々にも通ずるものがある。

 「わしズム」最終号となった第29号に掲載された「なぞなぞさん」は、これまで作者自身が遭遇した、”あらかじめ決めておいた自分のストーリーに沿って作家の言葉を勝手に切り取って貼り合わせていく”マスコミへの批判となっており、この号のテーマである「売国政治家ランキング」からはかけ離れているように思える。 だが、この号の冒頭で小林は「わしズム」を廃刊にするに至った理由と、その原因となった”圧力に屈するマスコミ”を痛烈に批判しており、実は こうのさんこそが、この号に臨んだ小林の心情に最も近い作品を掲載していることになるのだ。 

 そして、問題(となりそうな)作品を雑誌の最終号のドタバタに紛れて掲載するというやり方は、奇しくも、「夕凪の街」が辿った経緯と酷似しているのも興味深い。

「平凡」という名の挑戦

 一方の「平凡倶楽部」は、宙出版の「月刊こうの史代」(なぜか「古事記」が連載されているそうな)と同時期に開始された、こうのさん初のWeb連載(デジカメも持ってない人がWeb連載というのもすごい話ではあるが…)である。 一応、エッセイと自称している通り、こうのさんが その時々に感じたこと、興味をもたれたことが、実に様々な表現手段で描き著わされている。 「この世界の片隅に」執筆に至った動機を説明された「戦争を描くという事」(リンの生い立ちの矛盾に対するヒントらしきものが…)、この連載の名物企画となった”定点観測”シリーズ、こうのさんの意外な主婦力の高さを証明してしまった「実録! あいつのゆくえ」、悪名高き東京都の青少年健全育成条例を知るために単身 東京都庁に乗り込んだ「東京の漫画事情」(こうのさんのエロまんがが拝める!)、日本郵便への挑戦としか考えられない「密かな休日」、そして読者との距離が近いWebコミックの利点を活かした「今日の運勢」などなど、読者に退屈する暇を与えない。 

 このように、執筆の時期も動機も極端に異なる2作を一つの本にまとめたのが、単行本の「平凡倶楽部」なのだが、驚くことに、最初からそう計算して執筆されていたかのように、一つの本になった時の違和感がないのだ。 そして、”時計の針を戻したいのか?”と問う「へ海らか山」、”あなたたちの考える理想の日本とはこういうことですか?”と描いて見せた「古い女」、さらには、自分の信じる道こそ正義だと信じるマスコミを揶揄した「なぞなぞさん」と一連の「わしズム」作品が続いた後に、「平凡倶楽部」の定点観測シリーズの集大成ともいえる「8月の8日間(と80年)」で この単行本は結ばれる。

自分の宿命と向き合った女

 「8月の8日間」は、H22年8月2日から10日まで、広島平和記念公園を1日数回、定点観測したものだ。 8月9日の様子も伝えているのは流石だ。 あれ、9日間??? もとい! これは、「夕凪の街」と出会ってしまったがために、故郷の歴史と向き合わざるを得なくなった女性の記録でもある。 自分は”お涙頂戴作家”でも”反戦作家”でもないと言いながらも、けっして故郷から逃げなかった こうのさん。 家族とのふれあいを大切にするように、この作品がきっかけで出会った人たちとの絆をも深めていった様子が垣間見える。


 一見、特殊な雑誌に見える「わしズム」だが、その編集方針はとてつもなく開放的で、ガチガチのネット右翼が多いと思われていたその読者もまた、実は純粋に漫画を愛する人たちだった。 「平凡倶楽部」のWeb雑誌という特性、原稿Upから読者の反応が返ってくるまでの短さは、作者の創作意欲をフルに活性化させたはずだ。

 あとがきに、「愉快だったなぁ・・・ 本当に愉快だったなあ」「再び楽しい平和な漫画を描く勇気を、わたしは確かに受け取ることが出来ました。」とあるように、こうのさんは再び連載漫画を描く決意をされるのだ。


 「この世界の片隅に」に描かれたことを深く理解するためには、「長い道」と併せて、この「平凡倶楽部」もぜひ読んでおくべき作品だと思う。(幸い、この2作はまだ比較的簡単に新品を入手できる)

そして再び「ぼおるぺん古事記」に

 「平凡倶楽部」を読むと、「ぼおるぺん古事記」に感じていた、ある思いが一層鮮烈になってくる。

 「古事記」は極論すると、偽歴史書である。 反乱を起こした側が勝利するという、”世界的にも珍しい(by 釈迦林素子 全長:184m)”政変である「壬申の乱」によって政権を掌握した大海人皇子=天武天皇が、長引いた政変と朝鮮進出の失敗(白村江の戦い)によって凋落した朝廷の権威を再び取り戻すため、そして自らの皇位継承の正当性を示すために、日本各地に伝わる神話を(なぞなぞさんみたいに)都合よく繋ぎ合わせたものである。 だから、天子降臨でなく天孫降臨になっているのだ。 また、その天孫である、ホノニニギノミコトを迎えた国つ神の猿田彦は、その大役を終えた後にアメノウズメの監視のもと故郷に帰され、あっけなくヒラブ貝に挟まれて水死してしまう。 これは、もともと伊勢の土着の太陽神だった猿田彦が、アマテラスとキャラもろ被りのために早々に退場させられたと考えられている。 

 このように、朝廷に都合の良いように編纂された物語のはずなのに、こうのさんは原作に忠実に漫画化しながらも、これを大いなる家族の物語として、そして夫婦の物語として再構築していることに気付く。 ”原作に忠実”といったが、実は「ぼおるぺん古事記」には、オリジナルと大きく異なるところが一カ所ある。 先の猿田彦がヒラブ貝に海に引きずり込まれた後、なんと無事に生還しているのだ。 そして、猿田彦とアメノウズメが心通わせる様が、非常に古典的なタッチで描かれる(キックオフ!!!)。

 この改変はナゼされたのか? それは、「この世界の片隅に」完結後の充電期間に家族との時間、そして夫婦の時間を大切にされた こうのさんにとって、この夫婦神(民間伝承では、仲睦まじく暮らしたと伝えられている)の仲を引き裂くことは、とても耐え忍びないことだったのかもしれないな。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

すずさんが来た! [番外]

 うちとこにも すずさんがやって来んさった。

083.jpg

 右はアマゾン限定の特典。 はたして、アマゾンで良かったのかどうか? たぶん、勿体なくて両方とも1ヶ月くらい飾ってると思う。 私の住んでいる東海地区では、この後、10月4日から10日まで松坂屋名古屋店で、こうのさんの原画展。(双葉社のHPでは南館8階のマツザカヤ・ホールで開催らしいが、まだ松坂屋側のHPには記載なし。) 12月2日には岐阜市文化センターで劇場版の上映とコトリンゴさんのライブがあります。 まだまだ盛り上がれます。


(H29年9月20日追記)

 アマゾン限定版、たった14分の特典ディスクで実質3000円の価格差はどうよ?という意見がネット上に見られましたが、正直、それ以上の価値があると思いました。 片渕監督のアドバイスで、“演技をした能年玲奈”が”すずさん本人”に変わって行く様は、誇張抜きで鳥肌が立ちました。 くだらぬしがらみに縛られ、この子の才能を使わない日本の芸能界、馬鹿じゃね? と、心の底から思う。

 そして、アフレコ光景の最後に収録されていたのが、のんの進言によってセリフが原作通りに戻された 20年5月の夜のシーンでした。(第31回の項参照) この特典ディスクを作られた方は、この作品の主役がのんであったことの意味を本当に分かってて作っているんだんぁと感心しました。

 


 さて、すずさんは来てくれたけど、キミちゃんと”ぴっぴらさん”は なかなかうちに来てくれません。

084.jpg

 こうのさん初の単行本化作品である、「ぴっぴら帳」。 ワイド版も文庫版も、なかなか2巻目が手に入りません。 本来ならばワイド版か文庫版、どちらか1セットだけでいいんですが、なかなか2巻目が手に入らないので、収録話数が多い文庫版も買ってしまいました。(ワイド版1巻は”その29”まで、文庫版は”その44”まで収録) 早く続きが読みたかったのです。 いや、ひょっとして、こうの作品で一番好きかも。 (無人島にこうの作品どれか1作持って行っていいと言われたら、迷わずコレ持って行くな!) 

 こうのさんの初単行本作品のためか、この作品は(ワイド版)単行本の1巻目と2巻目の装丁や収録話数が大きく違います。 また、ご覧のとおり、ワイド版と文庫版の外観も大きく違っています。 そして、1巻目から”あとがき”があります。(一方、初出一覧はありません。) 2巻目が出るかどうかわからなかったのかな?(それは実は、有名作家以外の大部分の漫画家にとって、けっして珍しいことではない) ちなみに、完結編が発売されるのは、「夕凪の街」の発表後です。 

 ぴっぴらさんとキミちゃんを中心に、”かけがいのない宝物のような毎日”が綴られる本作はまた、こうのさんの作品に共通している、出身も性別も生い立ちも違う、そして種別さえ異なる者たちが、やがて大きな家族になっていく物語です。  

 もし、こうのさんが「夕凪の街」という作品に出会わなければ、彼女はずっと4コマ誌にこういう物語を描いていたのでしょうか? そしたら、私はこうのさんの多くの漫画に出会うことはなかったでしょうね。

 はやく、キミちゃんの続きの話しが読みたいです。 「長い道」や「こっこさん」は今年に入って増刷されたようで、書店で新品を見かけます。 双葉社さん、「ぴっぴら帳」も増刷してください!!


(H29年11月17日追記)

 と、思っとったら、11月8日に「ぴっぴら帳」新装版 前・後編が発売されとる! 文庫版のデザインで大判化されているようですね。 私はアクションをeBookで見てるので(108円で買えるが半月遅れ)、今まで気が付かなかった。 e-honの新刊情報にも載ってなかったし。 どうしよう、完結編のいい出物が見つかるまで待つか、新装版を買うか… 双葉社さん、ありがたいんだけど、こういうのは もっと早く言って。 それから、次は「街角花だより」な!!


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

コトリンゴ LIVE@ぎふアジア映画祭 [番外]

コトリンゴさんのライブのチケットを買いに、朝一番で岐阜市に出かけました。

076.jpg

「第39回 ぎふアジア映画祭」の最終日(H29年12月2日)に、「この世界の片隅に」劇場版が上映されるのに連動したライブで、映画祭のチケットを持っている人のみライブのチケットを購入できます。

077.jpg

地元の人が より多く楽しめるように たいへんよく考えられており、8月24日から岐阜市文化センター(翌25日からは岐阜市民会館も販売開始)の窓口でのみ販売されます。 映画祭のチケットの人数分購入可です。 一般のプレイガイドの販売は11月以降からとなる予定です。

075.jpg

販売3日目となる今日の朝一番のチケットの販売状況は上の図のとおり(私のうろ覚えですが)。 岐阜市民、スゴイな! 真ん中の島が前から順番に隙間なく購入されている!! イオンシネマの座席指定状況でも見たことの無い特異なパターン!! これが岐阜の県民性??? 実質2日で、会場のだいたい1/4が埋まっているようです。 11月の一般販売まで残っているかな? なにせ、映画とライブコンサートが1300円で楽しめるんですもの、超お得。 自治体がバックにつくといいな!(私の場合は交通費が3000円以上かかっていますが、それでも破格!)

12月2日は劇場版を見てからライブか、それともライブを見てから劇場版か? 10月14日の「ラサへの歩き方」も見てみたいな。 あ、WECがある...

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

200万人ありがとうハガキが届きました [番外]

お客さま200万人ありがとうのハガキが届きました。(全員プレゼントのほうね)

074.jpg

この絵柄かぁ! 素直にうれしい。 これ、すずさんのワンピースは右手の不自由な すずさん用に、ポケット左側についてるんだよね。 少女(ヨーコ)、結構気が利く子だね。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

終了しましたよ… 「この世界の片隅に」劇場版 Yahoo! プレミアムで(無料)オンライン特別試写会開催中! [番外]

 Yahoo!のプレミアム会員限定で、劇場版のオンライン特別試写会を8月いっぱい開催中です。 プロモーションでも、ダイジェスト版でもない、劇場版本編そのものが期間中 無料で見られます。 私はプレミアム会員だったらしく、エントリー登録しただけでパソコンでもスマホ(i-phone)でも見られました。 (スマホはYahoo!とGYAO!のアプリを入れる必要があります。) テレビはSONYのブラビアかAmazonのFire TVだけしか見られないそうです。

 ブルーレイ・DVD発売前に無料視聴ってのはスゴイな。 劇場版の公式HPにも情報出ていないみたいだし、これはバンダイさん? それともYahoo!の企画? まあ、ブルーレイが届く前にもう一度おさらいしておこう…ということで。 8月になって、予想通り再上映や単発の上映会も増えてきましたね。 もう一回、大きな劇場行ってみるかな?

 エントリー受付は8月15日まで。 プレミアム会員に登録して、そのままエントリーすれば すぐに視聴できるようです。 あ、これが狙いか。 あれ、私は何時? そして何故? プレミアム会員に登録したのだろうか???


(H29年8月5日追記) 電車に乗ってる時、スマホで聴いていたら、あっという間に通信速度制限がかかってしまった。 動画って容量喰ってるんですねぇ。 ところで、音だけ聞いていると、細かな演出がよく分かる。 「空の神兵」は晴美のほうが はるかに歌がうまいとか。 すずは声も出てないし、音程ももげている。 のん、歌手デビューして大丈夫か? あれは、そういう演技ですよね?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

アクションの特別再録はいつまで? [番外]

 当初 3回といわれていた、アクションの特別再録。 ”好評につき延長します”の連続で、現在発売中のH29年7月18日号で第16回(リンに絵を届ける回)まで来ました。 次号(7月18日発売のH29年8月1日号)の掲載も決まっているので、第17回(小林の伯母さんたちが荷物疎開の回)まではやりますが、いったい いつまでやるのでしょうか?

 参考になるのが、中国新聞の有料増刊といえる、「中国新聞SELECT」の”連載”。 こちらでは、原作を毎週土曜日の号に第18回まで連載することが予告されています。 第18回は、竹槍訓練の回。 すずが、リンと周作の関係に気がついてしまう回ですね。 これから、ストーリー的にも戦局的にも佳境に入っていく、一番おいしい時で掲載を終えて、あとはコミックスを買ってね、ということでしょうか。 まあ、双葉社さん、また新装版の時の過ちを繰り返していて、今、コミックスが大量に書店に溢れていますもんね… (第19回には、朝刊には載せにくい例のシーンもあるし)

 アクションのほうでも、8月1日発売のH29年8月15日号で第18回掲載の予定ですが、ちょうど7月28日の公式ファンブックの発売まで引っ張れて、ここら辺がちょうどいい潮目なのかな。 いや、ひょとしたら来年のアカデミー賞くらいまでやるかも...

 アクション今号では、高橋留美子さんの応援漫画が掲載されていましたが、のんさんをスゴイ褒めていたのが印象的でした。


(H29年9月15日追記)

 現在、9月19日号に「第20回 19年11月」が再録され、次号も再録と告知されています。 本当に最終回までやってしまうのか? ところで、再録がこのまま続くと、いいことが一つあります。 コミックスの加筆箇所が読み比べで判るのです。 「第11回 19年7月」の再録では、呉初空襲警報の日付けが古いままでした。(そうだったよね、確か…) つまり、H19年掲載時の原稿が修正なしでそのまま再録されているのです。 コミックスで加筆されているとされているのが、一月後に掲載予定の「第22回」、そして「第31回」「第34回(これは街が燃えるシーン?)」「第39回」です。 これは、わざわざ国立国会図書館とかに行かなくても調べられるので、便利っちゃあ、便利ですね。


(H29年10月16日追記)

 H29年10月17日号に再録の「第22回 (19年12月)」。 あれ、コミックスと同じだ! じゃあ、今再録されているのはコミックス用の原稿ということ?? 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

「マイマイ新子」と200万人おめでとう! [番外]

 劇場版、累計入場者数200万人突破おめでとうございます。 6月22日かなと思ってましたが。 でも、リピーターが多いので、実際に見られた方は100万人ちょっとくらいでしょうか? この作品は定期的にリピート上映されるだろう性格の映画なので、最終的に何人来場者があったかは、何年・何十年と経たないと分からないのでしょうね。

 さて、私は今「ぼおるぺん古事記」を買って来て、少しずつ読んでいます。 また、先日、「マイマイ新子と千年の魔法」のDVDをようやく見ました。 面白い、そしてとても懐かしい作品ですね。 冒頭から、見慣れた防府の山におぉーっ! 登場人物の山口弁は、最初は少し違和感がありましたが、中盤以降はしっくりきました。 これは演者の皆さんが慣れて来たからか、私の耳が慣れたからか? この辺のところは「この世界の片隅に」では、より演者さんたちの広島弁指導が徹底されているなぁとあらためて感じました。 最後に貴伊子が新子を見送るところで山口弁になっているところは、すずさんが最後に呉人のイントネーションになっているのに通じるところがありますね。

 新子はお父さんの勤め先(山口大学)のある町に引っ越していきますが、お父さんが緑藻の研究をしているということで、文理学部(当時はまだ人文と理学部は別れてない)ならば山口市の白石地区、農学部ならば下関の調布ですね。 

 それから、防府には清少納言が居たんですねぇ。 あんまり意識したことなかったな。 でも、なぜか「枕草子」(と「古事記」)は山口県立図書館で対訳付きの本を借りて原文を読んだんだよな、高校時代。 私は昔から紫式部よりも清少納言派だったんだけども、清原元輔が周防守だったのが影響していたのか?

 両作品は、戦後と戦中、小学生と主婦という違いはあるけれども、”生のきらめき”というのが共通していますね。 「マイマイ新子」、大きいスクリーンで見てみたい作品です。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

”祝 全国放送決定!!” 広島からの手紙 [番外]

広島の先輩から郵便が届きました。

056.jpg

ブルーレイ! H29年6月2日に中国地方ローカルで放送された、「”この世界の片隅に” コトリンゴの映画音楽」をお願いして録ってもらったやつです。

057.jpg

あ、日曜に放送された45分の”完全版”も入ってる! 先輩ありがとう。


30分版には、広島の流川教会で行われた演奏会の様子や、「悲しくてやりきれない」、「New day」、そして「みぎてのうた」のフルコーラスが収録されています。 「ありこさん」は左手でピアノ、右手でマリンバを同時に操って器用に演奏されていました。 この人、ほんとうにすごい! いや、あの「しあはせの手紙」を劇場版の主題歌 「みぎてのうた」に直された時点で只者ではないと思ってたんですが。

そして”完全版”は、あらゆる意味で”完全版”でした。 (「たんぽぽ」フルコーラス収録。)

本当に、昨年の11月から「みぎてのうた」が頭の中でリフレインしっぱなしです。 「たんぽぽ」もいい歌。 子供が巣立つときに贈ってやろうかと思ってるくらいです。 


(H29年7月19日追記)

完全版の全国放送が決定したそうです。 8月15日(火)深夜1:00~ (16日午前1時~) NHK総合で放送です!

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック