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最終回 しあはせの手紙(21年1月) [下巻]

「最終回 しあはせの手紙(21年1月)」 掲載’09年(H21年)2月3日号 (発売日 同年 1月20日ころ)

なぜ”幸せ”じゃない?

 ついに来た感動の最終回…のはずが、みぎてに乗っ取られるという前代未聞の始まり方。 今回も4ページ増の12ページ。 ”しあはせ”はもちろん、”しあわせ”の旧仮名遣いだが、この作者はナゼ、「幸せ」という字を使わないのだろうか? 広島ではこの漢字 教えてないのか?

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 これは、この作品までの作者の”SHIAWASE”の表記をまとめたもの。 (「ぴっぴら帳」は未読、「こっこさん」には未登場、径子のは正確には前に”不”が付きます。) 作中、「幸せ」の表記が出てくるのは、「街角花だより」で花言葉の引用と宣伝文句の中、そして「長い道」で竹林が手紙に書いているのだけだ。 概して、生の人間の話し言葉では「幸せ」は使われていない。 または、絵に描いたような(もしくは絵空事の)Happyな状態だけ漢字を使っているのか?(竹林は重要登場人物だが、あくまで一般人で、一般的な”幸せ”な生活を送っているからとも言えるかな)

 「しあわせ」の元々の意味は”めぐり合わせの良いさま”をいい、一方で「幸」の字は囚人の手かせを表したもので、囚人が解放された様子から”おもいがけない運に恵まれたこと”、つまり今の人が言う ”Lucky”の意が強い。 作者が作中に”しあわせ”という言葉を使う場合には前者の意味合いが強く、「幸」の字はふさわしくないと感じているのかもしれない。

 なお、作者は”漫画”、”マンガ”、”まんが”という言葉を使い分けておられるそうだが、”しあわせ”と”シアワセ”も意味を区別して使われているのかもしれない。 パッと見、戦前生まれの人が平仮名のほうを使っておられますが。(道はまだ”しあわせ”というものがよくわかってないから記号的にカタカナを使っているのかな?) 

真冬なのに なまあたゝかいのはナゼ?

 これは不幸の手紙ではないというみぎてだが、その理由が支離滅裂。 さすが脳みそがないだけある。 ”なまあたゝかい風”といきなり怪談を匂わせて、自分が死者の使いだということを暗示しているようにも思える。 怪談噺は置いといて、風がなまあたたかいとは どういう状態か? 暖冬?というよりも、街中のあちこちで死体や瓦礫を焼いていて、その熱風が漂ってくるということか?? 

この家族は?

 そしてまた、唐突に現れる母娘。 すでに遺影のお父さんは、陸軍の士官か? 詰襟で肩章がある5年制式の軍服(5年度から12年度まで)を着ているようなので、写真が12年くらいのものとすると、少女は今 8歳か9歳くらい? 晴美の一つ上? お父さんの階級章に星が二つ以上見えるので中尉以上? 若そうだけど士官学校卒のエリートだったんですね。(下級兵士なら軍曹以上) 待てよ、遺影が8~9年前くらいのものだから、亡くなった時は大尉くらいにはなってるか。 結構、恩給も貰ってるのだろう。 粥じゃなくて、ご飯食べてるし、高級品の海苔もあるし。 いや、この海苔は実家の江波から送ってもらったもので… ああ、やっぱり このお母さんすずさんの本体なのか?! 

母からの最期の施し

 そういう複雑な”もしもの裏設定”(または妄想)の話しは置いといて、母親が自分の海苔をあげようと躰を娘の側にあずけたことによって、少女は爆風から守られることになる。 自分がひもじくても子に施しをする無償の母の愛が少女の命を守る。 そして、致命傷を負いながらも最後の力を振り絞って娘を安全なところに避難させ こと切れる。

 まさに、母からの最期の施し。

読者に叩きつけられる残酷な死

 そして、この漫画には直接的な死の描写は無いと安心しきっていた読者に叩きつけられる、これ以上ない残酷な死の描写。 まさに痛恨の一撃だ。 唯一の救いは、その朽ちて逝く人が馴染みのある登場人物ではないことだ。 このお母さんは、死の描写を入れるためだけに登場したキャラクターではない。 この大戦で理なく命を奪われたすべての人々の象徴なのだと思いたい。

作者の怒りの正体

 私は、このエピローグ連作で作者は怒りを抱えているのではないかと思っていたが、その怒りの理由がわかったような気がする。 作者が怒りを覚えていたのは、自分自身だったのだ。 この時代の作品を描くのに、直接的な死を描かないことへの違和感。 きれいごとで済ますことへの罪悪感。 いかに ばけものや座敷童子が出てくる漫画の中とはいえ、直接的な死を描かずに終わらせてもいいのかという葛藤。 ちゃんとした”死”を描くことで、この作品も終わりを迎えられるのだ。

しあわせの時間

 ”いま此れを讀んだ貴方は死にます”と、やはり不幸の手紙を装いながらも見せるのは、みんなのしあわせなひと時。 伯母さんと縁側談義をするおかあさん、久夫の教科書を見入る径子、そして、ここからなぜか時間は遡りはじめ、夜勤明けから帰ってくるおとうさん、(すずが朝餉の支度をする間も)眠る周作、回覧板を届ける在りし日の晴美、そして、呉の生活にも慣れて懸命に働くすず。 戦中でありながらも、日々の中のしあわせな瞬間瞬間が切り取られる。

また竹林

 ここで、幸せなひと時の舞台として”竹林”が出てくることに注目。 ”竹林の七賢”の例えがあるように、静かに物思いにふける場所とのイメージがある竹林は、第18回で すずが周作とリンの関係に気付く場所として選ばれていた。 「こっこさん」や「長い道」にも重要なキーワードとして出てくる”竹林”は、作者にとって どんな位置づけなのだろうか? 花言葉から見てみると、「節度」や「節操のある」というのがあるが… 

みぎてから私たちへ

 なぜか自分の意志を持ち始めたみぎてによって綴られる”しあはせの手紙”。 ああ、そうか、これはこの時代の人々から私たちへ向けられた手紙だったのだ。 自分の意志に関係なく、志半ばで生きることをやめさせられた この時代の人々から、当たり前のように”自由”と”平和”を満喫しながら、日々を怠惰に生きる私たちに。  

絆をつなぐ広島海苔

 広島駅前で汽車を待ちながら、(きっとおばあちゃんが握ってくれた)俵型のおむすびを食べている夫婦。 そのおむすびを落としちゃうのはいかにも すずらしい(右手が不自由なこともあるけど)。 しかし、そのおむすびが少女と すずをめぐり合わせる。 すずの右手がないことに気付き、母の記憶と結び付け、今拾った獲物を右手の無いその人に差し出す。 野性児だった少女が人間に戻る瞬間。 無いはずの右手が二人を結びつける。 

 ”過ぎた事 選ばんかった道 みな覚めた夢と変わりやせん”、”人が死んだら記憶も消えて無うなる 秘密は無かったことになる” 中巻で周作とリンが言った印象的なセリフ。 しかし、ここでもすずは これらの言霊の呪縛を断ち切る。 無くなったものでも、新しい絆を生み出すことが出来るという、すずとみぎてからのメッセージだ。 

 そして、ここでもまた広島の海苔が”めぐり合わせ”を演出する。 かつて、すずと周作を引き合わせ、少女を爆風から守り、そしてすずと少女を結びつける。 例の映画の”現役女子高生の唾液からつくられるお酒”みたいに、広島海苔はもっとブレイクしてもいいと思うんだけどな。

「よう広島で生きとってくれんさったね」

 すずの無いはずの右手に抱きつく少女。 二人の腕のアップで発せられるこのセリフは、もちろん すずの言葉ではあるが、同時に作者から祖母の世代への言葉でもあり、読者から広島の人へ送られる言葉でもある。 そして、この時代から9年半後に、皆実の心を救う打越の言葉でもある。 

「ほうよ ここが呉↑」

 呉の人は「くれ↑」と言うときに、”れ”にアクセントを付けるという。 ”クレラップ”のイントネーションだ。(ちなみに私は、クレラップのクレハ化学が呉市と無関係ということを、つい最近知りました。) 劇場版の前半では、すずが広島人のイントネーションだったのが、このシーンでは見事に呉人のイントネーションとなっており、名実ともに呉の人となったことが印象付けられている。 これは片渕監督のこだわりの演技指導だそうだが、この微妙な変化を広島県人は気付いているそうだ。 少なくとも、某自動車会社のとある部署では、この話題で盛り上がったそうだ。

三角兵舎

 中通りを通って長ノ木へ向かう途中に見かける三角兵舎。 これは、7月1・2日の呉市街地空襲で焼け出された市民のために、軍がわずか1週間で2000戸建てたものだ。 

巻末に置かれた意味

 灰ヶ峰に向かって歩みを進める3人。 歪んでいた世界が、鮮やかな色彩とともに元に戻る。 この作品を通して最大のクライマックスとなる感動のシーン。 中綴じ週刊誌の巻頭カラーページの対となる巻末の上質紙のページを与えられていながら、ずっとモノクロで通してきた本作が満を持して送るカラーページ。 この瞬間のために2年間、溜めに溜めたからこそ得られる感動。 まさに編集部との信頼関係があってこそ成立した奇跡の連載だ! 


 照れているのかと思えば、実は少女の持ってきたシラミと蚤で痒かったのだというオチ。 的確な指示を出す おとうさんと おかあさん。 パシリの本性がにじむ周作と遠慮がちなヨメ。 DDTの解説役の小林夫妻。 そして、愛娘の形見を惜しげもなく差し出そうとする径子。 本当に、それぞれの人物の性格がよく出たラストシーン。 そしてまた、自分がもう作品世界に干渉できないことを語る みぎて。 

世界の歪みは解消されたよね?

 ところで、これで世界の歪みは解消されたのだろうか? ラストカット、なんか周囲の柱や障子が微妙に歪んでいるようにも思えるが。 大丈夫! 第12回のところでも言ったが、作者はフリーハンドで描いているので、線画で描くときは結構歪んでいます。 ちゃんと右手で描いているはずです。

 もっとも、これが左手で描いてあったとしても、それはそれで良いのではないか。 左手で描かれ続けられていくうちに、次第に右手で描くのと同じクォリティになるのだということでも。 人の心はどんなに傷付いても、時とともに癒されていくのだ。

ハッピーでもエンドでもない

 これで、この奇跡の連載は終焉を迎えるが、それはけっしてハッピーエンドではない。 ハッピーでも、エンドでもないのだ。 すみや知多さんの原爆症がどうなるのか? 森田のおじちゃんや知多さんの家族は帰ってくるのか? 作中では全く語られない。 すみの容体が急変するかもしれないし、一生 辛い闘病生活を送るかもしれない。 森田のおじちゃんは極寒のシベリアで強制労働をさせられていて、故郷に帰る日を夢見ながら凍死していくのかもしれない。

 日本にいる人々にだって安寧な時はなかなかやっては来ない。 戦後の食糧難と不況は延々と続くのだ。 農村の食糧生産力は回復していないのに、戦地や元植民地から続々と人々が帰還してくるのだ。 街は失業者で溢れ(なにしろ最大の雇用先の軍隊や軍需工場が無くなったのだから)、限りのある食料を奪いあう。 食料配給制度は戦後しばらく続いていたが、配給だけではとても生きることは出来なかった。 第43回のように、人々は食料を分けてもらうために海へ山へ出かけて行ったのだ。

 私たちが中学生の頃、社会科の教師は この当時の食糧難を象徴する美談として、”山口良忠判事”の話しを好んでしていた。 山口判事は食糧管理法に反して闇市で いわゆる闇米を売る人々を裁く立場にあった。 そのような人々を裁く自分が闇米を食べてはいけないとの思いより、配給の食糧以外は口にしなかった。(家族には闇市のものを食べさせたという) そのため激しい栄養失調に陥り、22年の10月に亡くなった。 最近の教師はこのような話をするのだろうか?

 何とか再就職先を見つけた周作も うかうかしていられない。 急激なインフレを抑制するため、24年3月にデトロイト銀行頭取ドッジの進言によって始まった超緊縮財政により、日本は未曽有の大不況に陥る。 大小の企業が立ち行かなくなり次々と潰れていく一方、日本の労働者に浸透してきた共産主義思想を背景とする過激な労働争議が起こり、社会は大混乱する。 あのトヨタが潰れそうになるという、まさにTBSのTVドラマ「LEADERS」の描いた混乱の時代となる。 国鉄の下山総裁が轢死体となって発見される下山事件なども起こり、社会不安は増し、人々は一向にやって来ない明るい”戦後”に疑いを持ち始めるのだ。

 その混乱の時代に終止符を打つきっかけが、25年6月に始まった朝鮮動乱だ。 戦争によってもたらされた社会の混乱は、日本からの独立に夢と希望を抱いていたはずの隣国の内戦によって解消されるのだ。 何とも皮肉なことだ。 この朝鮮特需や、後の高速道路建設やオリンピック特需でようやく日本人は”もはや戦後ではない”と言えるようになるのである。 呉市においては、25年6月に「旧軍港市転換法」が施行され、平和産業港湾都市として再生が図られる。

 おとうさんも ようやく再就職できるかな? 個人的にはMAZDAに入ってもらって、ロータリー四十七士になってもらいたいが。

 日本の大陸進出に端を発した朝鮮半島の混乱は、今なお続いている。 北方領土問題もいまだに解決の糸口は見えない。 そして、中国・韓国は機会があれば日本の植民地政策の非道性を訴えることで、自国政策の正当性を強調している。 すずさんたちの世界の歪みは解消されたが、現実の世界はまだまだ歪みっぱなしなのである。

 話が大きくなり過ぎたが、この戦後の混乱は私たちのごく身近な人たちの人生にも大きな影響を与えたはずだ。 私事ではあるが、久夫と同い年の私の母は中学校に二日しか行っていない。 親が突然死んだので、翌日から兄と姉が働きに出、母は家に残り幼い弟・妹の世話をしたのだ。 社会保障も期待できない25年4月、まさに朝鮮動乱直前のことだった。 その後、朝鮮特需や名神高速建設などの恩恵で母の一家は何とか食いつなぐことが出来、弟・妹も無事に義務教育を終えることが出来た。 子育て(?)が一段落した母は自身も大阪に就職口を見つけ、やがて私の父と出会って はるか遠い山口にヨメに来た。 姑は私の誕生を見届けたのちにすぐに鬼籍に入ったが、まだ我が家(まさに私の実家)には父の妹・弟が3人も居た。 当時は大変な貧乏暮らしを強いられたそうで、家の半分を他人に貸して賃料を取っていたそうだ。 当時のことを振り返って父が言うには、「お母さんは大変な苦労をした、本当は家に帰りたかったのだろうが、家に帰る汽車賃もなかったんじゃけぇ」ということだ。 そんな苦しい生活だったが、やがて小姑たちも独立し、私と弟もすくすくと育ち(幸い二人ともいい子だったので)、生活も軌道に乗ったころに母は夫婦の長年の夢である新居建設費の足しにと、市内のとある施設に働きに出た。 やがて仕事にも慣れた母は、少しでも条件を良くしようと ある国家資格を取ろうと、毎日熱心に勉強していた。 そんなある日、私が学校から帰ると、母がその資格の参考書を風呂釜に焚きながら泣いていた。 中学を卒業していない母には、受験資格が そもそもないということを知ったのだ。 その時の母の悔しそうな後姿は今でも私の記憶に刻みつけられている。(まあ、原付の筆記試験も受からなかった母ではあるのだけど) 戦争が終わってから30年も経った日の出来事である。 そういえば、母は本を読むのが好きだ。 来る日も来る日も公民館で本を借りて来ていたものだ。 それは、若き日に勉強が出来なかった分を何とか取り戻そうとしていたのかもしれないな。


 戦争が終わったからといって、けっしてすぐには心休まる日々はやって来ない。 でも、それでもこの作品の人たちは日々を懸命に生きていくのだろう。 そして私たちのいる この世界に希望の灯をつなげてくれるのだろう。

なぜ、21年1月に終わるのか?

 この物語が21年1月に終わるのはなぜだろう? 歴史上の出来事を紐解くと、劇場版公式HPの年表にもあるように、この月に”憲法改正要綱”が発表されている。 日本が新しい国に生まれ変わることを確信しながら、ようやくこの物語は終わりを迎えられるのだ。 うむ、きれいにまとまっている。 美しい締め方だ。 だが、現実は甘くない。 この時に自由党が公表した”憲法改正要綱”は、明治憲法を踏襲しすぎていたためにGHQから”ボツ”にされているのだ。 新憲法で日本が生まれ変わることを実感しながら終わるのなら、GHQ案をもとにした”憲法改正要綱”が出された21年3月であるはずだ。

 1月になる理由は やっぱり よくはわからないんだけど、2月だと少女が飢えと寒さで危険だからじゃないかな?と、とりあえずはそう思っておこう。



参考文献ほか

 巻末の参考文献一覧には、呉や広島、そして時代や風俗を表す資料がずらりと並ぶ。 その中で特筆すべきなのが、”時代について”の筆頭に挙げられている、「戦争中の暮らしの記録」(暮らしの手帖社刊、初版発行44年8月)だ。 これは、全編が読者から寄せられた戦争体験集で構成されている、「暮らしの手帖 96号」(43年8月)を書籍化したものだ。 H28年のNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」のクライマックスのエピソードとして、この号の話しが取り上げられていた。 この本の序文にあたる「この日の後に生まれてくる人に」という文章は、暮らしの手帖編集長の花森安治が無署名で記したものだが、その内容は「この世界の片隅に」執筆の精神と相通ずるものがある。 おそらく、この本は作者に多大な影響を与えたものと思われる。 この序文だけでも一読の価値はあると思うので、一度手に取ってみてはいかがだろうか。

 お世話になった施設には、大和ミュージアムや国立国会図書館、戦争中の子供の遊びや「愛國イロハカルタ」を参考にされた”日本独楽博物館”などが並ぶが、聞き慣れないのが ”しょうけい館”だろう。 これは、戦傷病者資料館(東京都千代田区九段下)のことで、文字通り、戦争で負傷したり疾病を患った方たちと そのご家族たちの証言や貴重な資料が集められている。 戦争が終わった後も、戦傷病者とその家族のご苦労は続く。 この方たちの話に耳を傾け、作品に反映させようとした作者の真摯な取材姿勢に感心するが、一方で爆弾や砲撃によって負傷した人たちが どのようなダメージを受けるのかを探ろうとした、作者の冷静な製作者としての目線もうかがい知ることが出来る。   

あとがき

 これだけの大作の割には、あとがきは短いような気がする。 「正直、描き終えられるとは思いませんでした。」という作者の告白。 万感胸に迫るものがあったのだろう。 この作品は、作者の多大な努力だけではなく、さまざまな天佑と奇跡に助けられて完結を迎えることが出来と思う。 作品完結後の劇場版製作過程においても、信じられないほどの偶然や奇跡(劇場版準備室の最初の事務所が「街角花だより」のモデルになった花屋の上なんて奇跡以外の何物でもない!)が起こっている。

兄妹から少女へ  

 巻末、久夫が浮かべた船に晴美が花を添えて少女に届けられる。 その花は、やはり”つめくさ”だ。 この花の花言葉は”私を思い出して”ということは以前にも書いたが、この花にはまだまだ別の花言葉がある。 それは”約束”であり、そして”しあわせ”である。

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