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第18回 19年10月 [中巻]

「第18回 19年10月」 掲載 ’07年(H19年)11月6日号 (発売日 同年 10月16日ころ)

働きに出る径子

 この回から径子が働きに出る。 留守番の晴美への注意事項は「今日はすずに近づくな」。 径子の洞察力の確かさ、子供の安全を守る指示の的確さがわかる。  あ、晴美が「お母ちゃん」って言ってる。 人前では「お母さん」と呼べと言われているのか? はたまた、二人きりになって甘えん坊になったのか?

被害者を増やすすず

 案の定、すずの攻撃を喰らってしまう晴美に堂本さん。 やはり、長いものを持ったすずの破壊力は半端じゃない。 

作者にとって”竹林”とは?

 槍用の竹を切り出す すず。 りんどうの咲く竹林で記憶の断片が繋がり、そして気が付いてしまう。 ここで、すずが物思いにふける場所として竹林が選ばれているのに注目。 竹を切り出す場面、そして りんどうは湿った場所を好むことから山道や竹藪が選ばれるのは必然ではあるが… 

 作者の「長い道」という作品には、主人公が密かに捜し続ける”竹林”という人物が登場する。 この「長い道」の登場人物は”道教”または”老荘思想”関連から名が取られているといわれている。 私は道教はあまり知らないんだけど、調べてみると”竹林の七賢”という言葉がある。 思想家が思いを巡らす場所として竹林はあるらしい。 「竹林」という名前は「長い道」のさらに前の「こっこさん」にも登場しているので、作者にとっては思い入れのあるワードなのかもしれない。

恐るおそる引出しを開けるすず

 56ページ目は、すずの視点から描かれている。 読者もすずと同じ気持ちになって、あの引出しを開けるのだ。 ノートが18年からとなっている。 すずの嫁入り話があったのと同じ年だ。 周作がリンと別れたのが、すずとの縁談の直前だったのかどうかはわからない。(長袖着てるけど)

竹槍訓練

 やはり、ご近所さんも すずの危険性に気付いている竹槍訓練。 晴美も参加していることに注目。 竹槍訓練は19年8月4日の「一億国民総武装」閣議決定により始まった。 本土決戦を想定したものだ。 降伏など許されない、女子供も徹底抗戦するのだ。 この竹槍訓練に対し、「竹槍より飛行機だ」と、ごく真っ当な記事を掲載した毎日新聞は発行禁止となり、執筆した記者は戦場送りとなった。 その時、日本は北朝鮮だったのだ。

 この10月、23日から26日にかけて”捷一号”作戦、いわゆるレイテ沖海戦が行われた。 囮となった戦艦武蔵はレイテ湾内に突入、20発におよぶ雷爆撃を受け24日19時55分に沈没。 レイテ湾突入の機会を窺っていた大和を擁する栗田艦隊は25日朝、レイテ湾東方のサマール島沖で敵の護衛空母部隊を発見、直ちに砲撃戦に入る。 この時、大和の主砲が初めて敵艦に向かって発射された。 大和の主砲弾は敵護衛空母ガンビアベイに炸裂したが、空母とは名ばかり、民間の輸送船を改造しただけの敵艦の装甲は薄く、大和の弾は船体を突き抜けてから爆発したという逸話が残っている。 

 もっとも、この話は史実ではなく、ガンビアベイは足の速い高速戦艦「金剛」、「榛名」によって撃沈されたのであって、大和の砲弾は、副砲の弾が敵の駆逐艦に当たったくらいだと言われている。 これは、世界一の戦艦に何の武功も無いのは忍びないと、後の人が書き加えた話なのかもしれない。 栗田艦隊はこの戦いの後、いったんレイテ湾に向かうが、突如反転して戦線を離脱する。 もし突入していれば米軍艦隊に大打撃を与えたのは必至といわれ、何故戦線離脱したのかは現在も不明で、太平洋戦争最大の謎とも言われている。 この敗北により、栄光の帝国海軍はほぼ壊滅状態となる。


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