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第17回 19年10月 [中巻]

「第17回 19年10月」 掲載 ’07年(H19年)10月16日号 (発売日 同年 10月2日ころ)

昔話風

 昔話風に始まる今回。 仲人の小林の伯父さん夫婦子供は兵隊とヨメに行っていることが分かる。 さらりと書かれているので気付きにくいが、適齢期の娘が嫁に行くのと同じくらい成年男子が兵隊にとられるのが普通ということ。 北條家ばかり見ていたら気付きにくいことだ。 また、空襲はまだだが、警報が頻繁に出されるようになったこともわかる。 

周作の未練

 伯父さんの荷物を収納するついでに衣替え。 そこで、りんどう柄の茶碗を見つけるすず。 ここでピーンときた読者もいるだろう。 私は気付いたかな? あれ、忘れちゃった。

径子の就職

 伯父さんが径子の勤め先の紹介状を持ってくる。 径子の就職先は第20回で判る。

伯母さんの話に引く家族

 すずを褒めるついでに、さらりと周作の過去を喋っちゃう伯母さん。 褒められたことに照れるすずと、どん引いている家族(晴美以外)の対比が面白い。 径子が機転を利かして話をそらしている。 径子は意外とこういう気配りのできる人だ。

 伯母さんは、いわゆる世話好きおばさんなんだな。 径子にもいい縁談を持ってくると言って、やんわりと断られている。 こういうおばさんが今の世の中には必要だ。

降りられなくなった周作

 気まずくて、降りるに降りられなくなった周作。 意外と女々しい。 そういえば、「冬の記憶」の時は泣き虫だったな。 5歳上に勝気な姉がいて性格が捻じ曲げられたのだろう。 

 ”ヨメさんのために買った”というのを、また自分のことと勘違いするすず。 第15回のときにはリンのことを吹っ切ったように見えたのだが、まだ心残りがあるのだろうか? というよりも、未練たらしく茶碗を取っておいた自分が情けないのか?

19年10月、帝国海軍がその威信を賭けた最後の大一番、「捷一号作戦」が発動される。 これが、日露戦争以来の栄華を誇った連合艦隊の最後の戦いとなる。


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